エイジングケアの分野で注目の レスベラトロール
今注目のエイジングケアの成分「レスベラトロール」をご存じですか?話題のNMNと同じくサーチュイン遺伝子を活発化させるともいわれており、注目を集めている成分です。
レスベラトロールとは
レスベラトロールとは、抗酸化作用があるといわれているポリフェノールの一種で、ぶどうや赤ワイン、ピーナッツやベリー類などにふくまれています。レスベラトロールを摂取することで、細胞の酸化を防ぎ、肌の弾力を改善するなどの効果も期待されています。
その他にも、血流の改善や血糖のコントロールなどに働くことが知られており、生活習慣病の予防にも効果的だといわれています。
レスベラトロールはフランス人の健康の源!?
フランス人の心臓病死亡率が低いといわれていることをご存じでしょうか。グルメ大国でもあるフランス。バターや生クリームを使う料理も多く食べているのにもかかわらず、心臓病が少ない。一般的には乳脂肪の消費量が多い国は心臓病による死亡率も高いことが分かっています。では、なぜフランス人には心臓病が少ないのか。その現象には「フレンチパラドックス」という呼び名がつき注目されてきました。
そんな疑問の一つの答えともいわれているのが「赤ワインをよく飲んでいるから」というもの。実際に、ワインをよく飲むイタリア人の平均寿命も世界ランキング上位に入っています。赤ワインや赤のポートワインには抗酸化力があることで知られるポリフェノールが多く含まれています。そしてその中でも、特にアンチエイジングの分野において注目されているのがレスベラトロールです。
レストベラトロールの効果
アンチエイジング効果
近年研究が進んでいるレスベラトロールには、細胞の入れ替えを助ける効果があると報告されています。体内の若返りに関わる遺サーチュイン遺伝子を活性化させるなど、細胞の代謝がスムーズに行われることで、遺伝子レベルからのアンチエイジング効果が期待されています。
生活習慣病予防
フレンチパラドックスがおこる理由のひとつに、レスベラトールが、高カロリーな食事による脂肪の蓄積を抑える効果があることがあげられます。つまり、動脈硬化や糖尿病の治療など生活習慣病にも有効なのです。
アンチメタボ効果
生活習慣病の予防効果が期待できるレスベラトロールには、内臓脂肪の蓄積も抑えるという共通した特徴があることが確認されています。
遺伝性肥満のマウスにレスベラトロールを投与する実験では、高脂血症を改善することや肝臓のコレステロールの蓄積が減少するという結果が報告されています。このように、レスベラトロールには脂肪の代謝を改善する働きがあるため、内臓脂肪型肥満やメタボリックシンドロームの予防効果も期待できるでしょう。
血流の改善
レスベラトロールには、血管を拡張する効果があると言われています。血管が拡張されると、血液の流れがスムーズになるため、血流の改善が期待できます。様々な疾患の予防につながるとともに、肌のくすみや乾燥といった肌悩みについても、血流の滞りによって酸素や栄養素が全身に行き渡らないことや、老廃物の排出がうまくいかないことによって引き起こされるため有効です。
その他の様々な効果
他にもレストベラトロールには様々な効果があるといわれています。
動脈硬化予防、抗がん作用(近年では乳がん予防効果についても報告されています)、認知症予防、男性の性機能障害の改善 等、様々な効果が期待されています。
以上のように、細胞の活発化による若返りや美肌、疾患予防、等の効果によって、レストベラトロールのエイジングケアに期待が集まっています。
レストベラトロールが多くふくまれている食べ物
レスベラトロールは、赤ワインやブドウの果皮に多く含まれ、他にアーモンドの薄皮、リンゴの皮やザクロ、イチゴなどにも微量ですが含まれています。また、最近では、メリンジョ(インドネシアで親しまれている木の実)、イタドリ(日本やアジアに生息する多年草)、リンゴンベリーなどもレスベラトロールを含む原料として注目されています。
レストベラトロールを摂取したいものの、含まれている食品は限定的です。日頃の食生活に積極的に組み込むこともなかなか難しいため、サプリメントなどの補助食品がオススメです。