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今大注目の若返り成分NMNとは

今大注目の若返り成分NMNとは

今大注目の若返り成分NMNとは

最近よく耳にするようになったNMN。
サプリメントや美容液を中心に点滴療法なども出てきました。

実は10年ほど前から注目され始めた「長寿遺伝子」ともよばれる「サーチュイン遺伝子」。これを活性化させる一つの成分としてNMNが注目されるようになりました。そして2011年にはNHKでも特集がくまれており、番組内でNMNの紹介もされています。

ではこのNMNとはいったいなんなのでしょうか?
ここでは、今大注目のNMNについてお伝えしていきます。

NMNとは

NMNとは21世紀の若返り薬ともいわれており、ビタミンB3の中に含まれる成分の一つで、正式名称は「ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド」。人間を含むあらゆる生物の体内に存在し、自らの力で生成されます。しかし、加齢とともに体内での生成量が減り、これが少なることによって、身体機能や認知機能の老化が進むといわれています。

このNMNを外側から摂取することで、見た目や機能に変化をもたらすという研究結果が発表されており、今、「若返りの薬」として注目されているのです。

NMNを摂取したマウスの変化

NMNを摂取したマウスの変化

NMNが注目されるようになった発端は、当時、米国ワシントン大学医学部発生生物学部門、医学部門の今井眞一郎教授(神戸医療産業都市推進機構先端医療研究センター・老化機構研究部特任部長兼任)らが、マウスを使って実施した研究です。

今井教授は、人間やマウス等、生物の体内にある「サーチュイン」が老化や寿命に関係しているという事実を発見したことでしられる老化研究者で、現在はNMNの研究をすすめています。

研究の中で、生後5か月から1年間、マウスにNMNを摂取させたところ、人間の60代に相当する17カ月齢になっても、若い時と同じように活発に動き、骨格や内臓、脂肪などに加齢による変化が薄く、NMNを摂取しなかったマウスと比較して明らかな抗老化効果がみられました。

他にも、アルツハイマー型認知症のマウスに対し、NMNを10日間飲ませただけで、認知機能が回復し、脳内の記憶をつかさどる海馬の細胞死が健康なマウスに近いレベルまで回復したという研究結果も報告されています。

なぜNMNで抗老化効果を発揮するのか

なぜNMNで抗老化効果を発揮するのか

「長寿遺伝子」や「若返り遺伝子」といわれるサーチュインという遺伝子があります。この遺伝子が活性化することで、細胞内のミトコンドリアが増え、細胞内の異常なたんぱく質等が新しく入れ替わり、健康寿命をのばすことにつながります。

NMNは体内に入ると、NAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)という、人間が生きていく上で欠かせない補酵素に変換され、それによりサーチュインの働きが活性化、加齢の速度を遅らせるといわれています。

NMNが含まれる食べ物

NMN食べ物

NMNは、枝豆、ブロッコリー、きゅうりなどの野菜にも含まれています。しかし、ブロッコリーで十分なNMNを摂取しようとすると、40kgも食べなくてはならず、現実的とは言えません。

なので、NMNを積極的に摂取するならやはりサプリメント等それにとっかした方法を選択する方が良いでしょう。

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